ドライブ

長いドライブをしていると、
それはやって来た。

油が水面に一気に広がるように、
意識は広がり360度の視界となった。

海を見下ろす九十九折を軽快に走りながら、
意識と景色は広がり続けた。
 
雨によって洗い流された空気は澄み渡り
この意識と同調し全てが立体的になった。

くっきりとした山の輪郭。
木々の躍動感。

この意識のもとでは全ては平衡だ。

為すべき事は為すべき時に行われる。
全てに正しい時というのがあり、
為すべき時でない時に為す事は出来ない。

あらゆる行為、行動は必然であり、
我々は常に正しく機能している。

出来なかった事を数える必要はない。
それは始めから出来なかったのだから。

出来た事。
起こった事の意味を正しく知ろう。

そうすれば、我々の背後で常にただひとり、
行為をしている者を見つける事ができる。

それが答えだ。

気がつくと、あれだけ降っていた雨は止み、
青空が広がっていた。
そして神々しい夕焼けが
その存在を主張しているかのようだった。



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by mikokoro-org | 2017-09-04 17:41