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碧空

とてつもなくクリアーで、抜けるような青空を見上げると、空のグラデーションが実に美しかった。
上空は濃い碧。少しずつ色彩を変えながら、地平線近くでは身体に浸透してくるようなコバルトブルー。
この美しい空を見ているところ、チベットの空を思い出す。青を通り越し、瑠璃色に近い空である。
宇宙に近い所では、宇宙の気配を感じる。
ゾクチェンブルー。

チベットのゾクチェンの修行の中で、この青空を1日中見上げる修行がある。
詳しく語ることは出来ないが、1日中空を凝視していると、瞑想中に目の前に真っ青な空間が現れるのだ。
昼は真っ青な空を見上げ、夜は暗い部屋の中で真っ青な空間を見ている。正に1日中碧の世界である。
この碧の経験を通して、私達は空性の理解に到達する。ゾクチェンブルーである。
ゾクチェンでは、トンパ(空性)とは青空のような。と、描写される。ただ、何もないというわけではなく、鮮やかな碧の体験を伴ったものなのである。
私はこの修行の影響で、今や、あるものを一定の時間見つめていると、夜瞑想している時に必ず、その映像が現れてしまう。例えば、煙や燃えさかるストーブの薪など、それはIMAXのように、圧倒的な映像として目の前に立体的に現れてくる。
これは、網膜が残像を残す現象を上手く利用した瞑想の方法なのだろうが、映像が現れる瞬間に広がる意識の拡大は私達が望む限り、いくらでも経験できる。
こうして目とハートが繋がってくると、ついには自分のハートそのものが持っている碧の空性が、目を通して眼前に立ち現れてくるのだ。
こうして、ゾクチェンパ(ゾクチェンの修行者)は空性の理解を深めて行くのである。
ただでさえ、青空は私達に心の軽やかさを与えてくれる。スッキリと晴れた日は誰でも気分が良い。もちろん気圧の関係もある。晴れるということは、心が軽くなるようにできているのである。
そして、それが何故かと問われれば、それは心と空と空性が同じ性質のものであり、その理解を与える為に全ては仕組まれているから。と、私は答えるだろう。
これらは、悟りのためのある方面からのアプローチであり、私達人類はあらゆる悟りのテクニックを考え出してきた。というより、与えられてきた。
これらの集積が人類の真の進化なき進化であり、私達の成長の礎になっているのだと私は思っている。

ゾクチェンブルー。
その響きを聞くだけで、清澄さにつつまれる。

by mikokoro-org | 2013-11-15 08:42